現在の魚沼産エリアは5つの市と2つの町からなります
"魚沼産"というのは「魚沼市や南魚沼市で収穫された」という事ではなく、おおよそは『過去に魚沼郡とよばれていた場所』をもとに決められているのですが、市町村合併により少し変わってもいます。
当店直売所に来ていただくお客様の中には『南魚沼産も魚沼産コシヒカリなの?どうなの??』というお客様もいらっしゃるので改めて魚沼産コシヒカリの栽培地域をご紹介いたします。
魚沼地域は新潟県のおおよそ真ん中
まず新潟県の位置ですが、こちら
佐渡島を含む、大きく海に面した県です。
その中の"魚沼地区"というのは新潟県のおおよそ中央より南側に位置し、海には接しない中間産地という山に囲まれた場所にあります。
魚沼地区は大きく区分すると7つの地域に別れており、小千谷市・長岡市(川口地区)・魚沼市・南魚沼市・湯沢町・十日町市・津南町からなります。
魚沼産コシヒカリはほとんどが過去に”魚沼郡”とよばれていた地域(北魚沼郡、中魚沼郡、南魚沼郡)で栽培されたコシヒカリのことをいいますが、市町村合併などにより、三島郡(小千谷市片貝地区)、旧古志郡(小千谷市東山地区)、旧東頸城郡(十日町市松代地域、松之山地域)も魚沼産コシヒカリの産地に含まれています。
おおよそが過去に魚沼郡と呼ばれていた地域のお米であって、今で言う魚沼市や南魚沼市でとれたお米だけではないのです。
特においしく育ちやすい場所について
今や様々なサイトに掲載されていますが、ひとくちに魚沼産コシヒカリといっても良質に育ちやすい地域と、比較的不利ともいえる地域があるという事実があります。
中でも魚沼のコシヒカリを一躍有名にするきっかけとなった南魚沼市塩沢地区は農家がうらやむ特別な地域といえます。
その一つの理由としては、地域がら安定して良質に育ちやすいということがあります。
そしてそれゆえに同じ魚沼産コシヒカリの中でも塩沢のコシヒカリは玄米価格が他と違い、特別扱いされており高いのです。
南魚沼の塩沢という地域が安定して良質なお米が採れやすいことのわかりやすい表れかと思います。
そしてさらに、塩沢地区はもともとの地力(その土地が持つ養分や養分を蓄える力)があるため、肥料も少なくてすみ、その分さらに管理や手間、試行錯誤に時間とお金をかけることもでき、好循環が自然と生まれやすいということにも繋がります。
まさに鬼に金棒状態です。
ちなみに現在の南魚沼市は塩沢地区・六日町地区・大和地区と大きくは3つの地区に別れていますが、塩沢はその一番南側に位置しています。
贈答用にと特別視される地区
ひとくちに魚沼産コシヒカリといえど当産地ではまるで別ブランド扱いのように細かい区分があるのですが、その表れとして当店には地元魚沼のかたが贈答用にと買いに来てくださることもあります。
『普段は知合いの農家から魚沼産コシヒカリを買って食べているけど贈り物には塩沢のコシヒカリを贈りたい。やっぱり塩沢は特別だから。』と同じ南魚沼市内の方がいらっしゃることもあります。
もちろん塩沢以外でも美味しいコシヒカリが育ちやすい場所はありますが、それだけ塩沢という地区は地元魚沼では特別な扱いとなっているのです。
農協が合併をして今では"JAしおざわ"は無くなってしまいましたが、塩沢産のお米だけは独立した別ブランドとして残しているというのはそういう特別な地域だからということです。
以上魚沼産コシヒカリの栽培地域と良質に育ちやすい場所についてまとめてみました。