魚沼産エリアは4つの市、2つの町、1つの地区からなります
まず魚沼と表記できる産地は以下の5市2町です。
- 小千谷市
- 長岡市(川口)
- 魚沼市
- 南魚沼市
- 湯沢町
- 十日町市
- 津南町
実は魚沼「市」で収穫されたものではないのです。
日本一のお米とも言える魚沼産コシヒカリですが、特においしく育ちやすい地域があるのは事実です。
そしてそういった地域がもつ特徴とはなかなか真似しずらい自然に関する特徴です。
まさにお米作りのためにあるような"美味しく育ちやすい地域"の特徴をまとめてみました。
周りに針葉樹でなく広葉樹が多い
魚沼の山々を見渡していくと針葉樹が多い場所と広葉樹が多い場所があります。広葉樹が多い山は秋に葉っぱが落ち、その上に雪がつもり、腐葉土がどんどんと山に蓄積されていくことになります。
その結果山が栄養たっぷりの状態になるわけです。
そしてその栄養が山からしみ出て沢へ流れ、田んぼへ届くということになるのです。
広葉樹の落葉による栄養が届きやすい田んぼほど、農薬が少なくても勝手に稲がすくすくと育っていきやすいということになります。
近隣の山は岩山でなく土山の方が良い
落葉などによって作られる栄養が山に蓄積されるわけですが、山の質によってその栄養を蓄えやすい山とそうでない山とあります。
その違いは山の質が「岩系」なのか「土系」なのかということです。
当然土系の山の方が養分を深く蓄えることができます。
そのため、この「岩系の山」なのか「土系の山」なのかという点も美味しいお米が勝手に育ちやすいかどうかのポイントとなります。
土は粘土質のほうが有利
山から流れてくる養分や与えた肥料をどれだけ土に留めておけるか。という点も大切なポイントです。
養分を留めやすいかどうかの違いは、土が砂地なのかそれとも粘土質の土なのかどうかということです。
砂地の田んぼでは水はけが良すぎるため、山からの養分や与えた肥料や水を保つ力が弱くなってしまいます。
そのため粘土質の地域よりもたくさんの肥料を与えなければならないことになるので不利と言えます。
火山灰で覆われているような地域も魚沼の中にはあるため、そういった地区はかなり不利と言えます。
魚沼特有のジトッとした空気
当地、南魚沼塩沢の地は特有のジトッとした空気が広がっています。その湿気により朝霧で真っ白に覆われることもしばしば。この独特の湿気が乾燥に弱いお米にとっては最高のごちそうとなるのです。
そして山々に囲まれた特有の盆地形状のため、湿気が逃げないというコシヒカリにとって最高の自然条件なのです。
ちなみにですが、
昔の南魚沼の川は自然のままにうねった形をしていました。
そのうねった川が整備され形を変え、そしてもともと川であったところが田んぼになったそう。
そしたらその田んぼの稲にある変化が…
もともと川があった形に稲の色が青々と育ったとのこと!
つまりもともと川があった場所に栄養があったというこです。
そんなエピソードがあったとの事。
以上、"美味しく育ちやすい地域"の特徴を魚沼の米屋『塩沢米穀』がまとめてみました。
おいしい魚沼産コシヒカリを探し出す参考にしていただければと思います。