本物の本当に美味しい魚沼産コシヒカリを見つけるためには?
飲食店で"魚沼産"とうたっているのに米の質が明らかに悪く、これが魚沼産??と感じてしまうことがありました。魚沼産のイメージを落としてしまうな…と悲しくなりました。
混ぜ物、偽物が多く出回っていた時代は魚沼産コシヒカリの生産量の30倍もの流通量があったとも言われていたほどです。
安いからと偽物を食べて、「それほどでもないかな??」となってしまっている人がいないとも限りません。
せっかく魚沼産コシヒカリを買ったのに残念な思いをしないために気をつけるべき点をまとめました。
オークションやフリマアプリなどの顔が見えない個人売買に注意!
オークションやフリマアプリでは出品者が魚沼産コシヒカリです。と言ってしまえばそれは魚沼産コシヒカリになってしまいます。
魚沼産コシヒカリの袋はどこでも手に入るため偽物を作って販売することは簡単にできてしまいます。
また、個人売買サービスに出品されているお米を買ってみたら「ひどい品質でとても本物とは思えないあるブランド米が届いた」という被害に合われた方もいらっしゃいました。
本当にいいお米であれば業者がそれなりの値段で買いたがりますし、こだわって作られたお米などはそれなりの値段で農家のかたが直売するわけですが、個人売買で出品されている驚くほど安いブランド米などは買い手がつかずどうしようもなくなってしまったお米。例えば規格外と認定されたお米などが売られているという可能性もなくはありません。
本当においしい極上の魚沼産コシヒカリをオークションやフリマアプリなどから格安で手に入れるのは難しいように思いますし、安すぎるブランド米には特に注意が必要です。
格安な魚沼産コシヒカリにも注意??…
魚沼産コシヒカリは他のどのお米よりも高い値段で取引されています。
農林水産省のホームページにあるお米の相対取引価格の表を見れば一目瞭然です。
そんな中、送料無料でなぜこの価格で売っているのだろうという魚沼産コシヒカリがあります。
実際にかかる発送のコストや、楽天などのショッピングモールへの出店料を考えると不思議です。
また、今年に関しては一等米とうたう格安の魚沼産コシヒカリも不思議に思います。
令和元年新潟県産コシヒカリの一等米比率はこの記事を書いている時点で発表されている情報だとわずか20.8%。新潟県の全域のコシヒカリでも約2割しか一等米と認定されていません。( 12月27日公表時点では26.8%です。)
実際に魚沼の地でお米を見て、今年の魚沼産コシヒカリの一等米の異常な少なさを体感しています。
令和元年産の『魚沼産』コシヒカリの一等米となると超希少です。
ちなみに一等米というのは見た目と水分量の評価であるため一等米だから絶対に美味しいというわけではありませんが、喉から手が出るほどの需要とまで言える令和元年魚沼産コシヒカリの一等米をなぜこの金額に??と不思議に思うお米もあります。
魚沼の中でも特においしく育ちやすい地域について
実際、米屋で取引されている魚沼産コシヒカリの中でも昔から南魚沼でとれたものだけが若干の高値で取引され、その中でも塩沢地区のものはさらに高値で取引されているという事実があります。
南魚沼、そしてその中の塩沢は特に安定して上質なお米が育ちやすいためそれだけ評価されているのです。
ただ、南魚沼・塩沢だからおいしい、それ以外の地域のものはおいしくない、という訳では決してありません。
ひとくちに魚沼産といっても品質にばらつきがあるということです。
そのため格安の魚沼産コシヒカリは最高品質とは言いづらいお米であったり、それほど評価の高くないものである可能性も考えられます。
魚沼産コシヒカリで検索し、その中から一番安いものを買おうと思うと本当においしいものには出会いづらいかと思います。
本当に信頼できるお店や農家さんなどから購入する
産地偽装は減ったとは言え今でも行われている可能性はないとは言えませんし、魚沼産コシヒカリにも品質にばらつきがあります。
そのため、間違いなく本物で本当に美味しい魚沼産コシヒカリを購入するには信頼できる農家さんやお米屋さんからの購入をおすすめ致します。
魚沼の地の農家さん・産地直売所・信頼できるお米屋さんなどから購入するのが間違いありません。
ただ以前に書いた記事↓↓の通り
本物の魚沼産コシヒカリでも田んぼの場所や生産者が変われば食味が変わります。そして食味は実際に炊飯して食べてみないと判断が非常に難しいです。
そのためできる限りおいしいものに出会うには、実際に食味をしながら味のバランスを確認して販売しているようなこだわりを持った農家さんやお米屋さんで購入するのがお勧めです。
以上、魚沼の米屋『塩沢米穀』が簡単にまとめてみました。